合唱の可能性 〜「題名のない音楽会」を観て〜



「飛沫が飛ぶ」ということで、コンサートを始め学校での授業でさえもがこのコロナ禍の中で「合唱」が敬遠されています。

そんな中世界的なマエストロであり、東京混声合唱団の音楽監督である山田和樹さんが、
「口を閉じで歌うハミングでは・・・」
と、3人の作曲家に楽曲の制作を依頼しました。
それが、「題名のない音楽会」で演奏されました。
作曲家は、

池辺晋一郎、信長貴富、上田真樹 の3氏

上田氏の楽曲は、ソロパートもあるとても美しい楽曲。
楽しい時についてくる「鼻歌」をコンセプトに考えられたとのこと。

信長氏の楽曲、一部「故郷」のメロディーも入っていました。
歌詞がない合唱は、歌い手がどうしてもイメージが掴めず伝えたいもの、表現が弱くなるということで、あえて多くの人に親しみのある「故郷」のメロディーを入れたとのことでした。
MCの石丸さんもおっしゃっていましたが、聞いていると明らかに「故郷」のフレーズがきたところでうける印象がガラッと変わりました。
信長氏は、いまいろんな合唱団から楽曲提供の依頼が殺到している作曲家さんです。
わたしも何度か信長氏の楽曲を歌ったり、時には氏の提供された楽曲の初演の場面に観客として聞いたりしていましたが、その人気の理由が改めてわかったような気がしました。

池辺氏の楽曲は、前2氏が「合唱」であったのに対して、声を「楽器」としてアプローチされていて、その楽曲はさながらオーケストラの「現代音楽」にも通じるような、斬新なものに聞こえました。
トークでは、オヤジギャグをかます気の良いおじさんという感じでしたが、流石、NHKの大河ドラマを始め映画音楽など多岐に及ぶクラッシック音楽の活動をされている重鎮の音楽は、とても新鮮なものでした。

三者三様の楽曲を聞いて、「合唱」「人の声」の可能性を感じた時間でした。

<参考>
「  」題名のない音楽会
2020/8/22放送 「意外と難しいハミングの音楽会」

楽曲は、東京混声合唱団のホームページで聴くことができます。
※楽譜の無料提供は、上限に達したため終了しています。(2020/8/22)

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